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(Actor) 日本で一般的に役者と呼ばれる人たちは台本のセリフを何度も練習して、自分の言葉として話せるように努力します。いい演技をするために、長い間、演じる役の準備をしてきた彼らはある段階から演じるキャラクターの履いている靴に足を踏み入れ、歩き始めます。そして彼らがどのように考え、感じているかを知ることができる役者は、彼らの過去を知り、ステージにあがる際にはそのキャラクターと一体となっている。
そんな役者のことを一般的に、メソッド役者( Method Actor )と呼びます。
ステージに上がり話される最初のセリフが聞こえます。
聞こえてくるその声は役者自身の声ではなく、
役者が演じているキャラクターの声、その瞬間に実際に生まれた新しい人と考えることもできます。
実はこのプロセスは母国語以外の言語を習得するまでのプロセスに通ずるところがあるというのです。
目次
Actorのセリフの覚え方から学ぶ英語習得方法
その言語の単語を知らないと、その言語を話せないように、
役者が台本を学ぶ時には、役のことを理解してなければならないように、
つまり言語を学ぶ私たちも語彙の基盤を構築する必要があります。
台本にある言葉を実際に生き生きとさせるのは、台本がコンテキストに配置されたとき、
つまり実際のパフォーマンスが行われたときであり、これらの言葉で発せられた単語は新しい意味合いを帯びます。
それは言語でも同じです。
語彙を学ぶことはできますが、それを実際に活かすのは、さまざまな状況でそれを使用することによってのみです。
覚えるだけでは自分の言葉とはなりません。
使いましょう、たくさん英語を話す現場を作ることが望ましい理由はそこにあります。
言語を頭で覚えない
いい役者が自分のセリフを学ぶとき、
彼らはセリフをそのまま覚えるのではなく、それらのセリフの背後にある意図、感情、文脈を見ます。
この方法は言語学習をするわれわれにも大きなヒントをもたらします。
私たちが学習するフレーズに感情を結び付け、それらを物理的な動きで固定することができれば、
その語彙を保持する可能性が高くなります。
なので英語をただ覚えるのではなく、実際に使う現場を多く持つことがその言語を覚える一番の方法とされているのです。
留学がいい例です。
語彙をよく理解することは、必ずしも言語のすべての単語を知ることではありません。
いつ使用するかを知ることです。
多くの人生の場面を経験し、言語の使い道の違いを認識し、それらを使用できるようにするためには、
文化に対する深い感覚が必要です。
与えられた各シナリオを自由に受け入れられるその能力もメソッド俳優の目指す力の一つです。
ある意味で、さまざまなキャラクターの靴に足を踏みいれ、
それぞれの状況でどのように行動し、何を言うかを感じる、という感じでしょうか。
言語学習者として、この方法は非常に効果的であるということが言えます。
自信を持つ
人前で話すときに必要な自信は必ずしも必要ではありませんが、
判断されることを心配せずに、自分がなりたい人になれるような自信を持つ必要はあります。
いい役者に共通している点は人々がどう思うかを気にせずに、彼らが描いているキャラクターになりきることのできる点です。
初めの段階には、間違いを犯したり、思い通りにコミュニケーションがとれないことへの不安に対処したりすることに対する、ある種の恐れを知らない自信を持つことが必要ということができます。
高度なレベルになるとまた別の意味での自信が必要となります。
それは外国語を話すことの自信と容易さを意味し、それはより低い抑制、より良い流暢さにつながります。
アイデンティティを持つ
言語の流暢さと発音はアイデンティティと深く結びついています。
英語学習の場合おすすめなのは、アメリカなのかイギリスなのか、またはその他の英語圏の国なのか、
文化の理解しやすい場所を選び、その国の文化に触れてみましょう。
映画を見たり、音楽を聴いたり、絵画を見たりと現在はインターネットがあれば手に入る情報がたくさんあります。
次になりたいと思うものを見つけましょう。
例えばアメリカのビーチでサーフィンをしている自分、アメリカのボールパークで、メジャーリーグを観ている自分など、
なんでもいいので、その時の自分がどんな風に喋っているでしょうか。
イメージができるとこれは実際にその国の文化に溶け込むのを助け、言語学習をスピードアップすることさえできます。
英語を頭でなく心で話すために
英語の演劇クラスに参加してみる
これは大きなハードルのように思えるかもしれませんが、演技のクラスを受講することは英語習得を望んでいる人にとってお勧めできることです。上記のすべてのポイントを扱い、自信を築き、新しいアイデンティティを発見できるために必要な環境が揃っています。
メソッド技術の応用
演技クラスに行かなくてもメソッド演技の技術を試すことができます。
このテクニックの焦点は、自発性と自分自身からの「脱出」にあり、
外国語を学ぶ上で最も難しいスキルの1つである、より流暢に話すのに大いに役立ちます。
まず英語が第一言語のネイティブである自分自身の分身を想像し、開発します。
そのキャラクターの背景、文化、そして彼/彼女が自分自身を表現する方法について考える時間を費やしてください。その次に英語を実際に話すときに、彼らの靴に足を踏み入れることを想像しながら話してみてください。
慣れてきたら、インタビューを受けているかのように質問を作りそれに答えている自分をイメージします。
そしてそれがどれほどの違いを感じるかを体験してみてください。
余談ですが、私たちが自分自身を十分に感じていないときは、外国語を話すほうが簡単なことがよくあるそうです。
また、英語で語彙やフレーズを学習または記憶するときは、それらに深い意味を与える方法を見つけるようにしてください。
文脈、それらのフレーズの背後にある理由と感情を想像してみてください。
また可能であれば自身の実体験を思い出しそれらを物理的な動きに結び付けてみてください。
英語を頭で話すのではなく、心で話す力を養うことができます。