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インターナショナルスクールで得られる英語力
この記事の結論(先に要点だけ) インターナショナルスクールの最大のメリットは、英語が「勉強する教科」ではなく「生活する言語」になり、IBなどを通じて海外大学への進路が開けることです。一方で、日本国内の多くは「各種学校」で一条校ではないため、日本国籍のみのお子さんの場合は義務教育の扱いに注意が必要です。学費は年間約200〜350万円が目安。選ぶ際は「認定(アコーディテーション)」「一条校かどうか」「英語サポート体制」の3点を必ず確認しましょう。
我が家はバイリンガル環境で子育てをしていますが、「インターに入れたら英語は伸びますか?」という質問を本当によく受けます。答えは「伸びる可能性は高い、ただし学費と制度をきちんと理解したうえで」です。この記事では、メリットだけでなく、日本で暮らす家庭が見落としがちな注意点まで、2026年の最新情報で整理しました。
インターナショナルスクールとは?日本での位置づけ(2026年)

インターナショナルスクールは、もともと駐在員家庭の子どもに母国と同等の教育を提供する目的で生まれた学校です。授業は英語で行われ、世界中から集まる子どもたちと一緒に学べる点が最大の特徴です。
近年は駐在員家庭だけでなく、日本の家庭が「英語環境で育てたい」「海外大学を視野に入れたい」という理由で選ぶケースが増えています。ただし日本で検討する際にまず押さえたいのが、その学校が日本の制度上どう位置づけられているかという点です。詳しくは後述しますが、ここを理解しているかどうかで判断が大きく変わります。
インターナショナルスクールに通う4つのメリット
1. 英語が「教科」ではなく「生活言語」になる
一日の大半を英語で過ごすため、英語は勉強する対象ではなく、考え・遊び・友だちと関わるための道具になります。フォニックスやリスニングを家庭で積み上げるおうち英語とはスピードも定着度も別物です。特に幼児〜小学校低学年の「ゴールデンエイジ」に浴びる英語量は、後から取り戻すのが難しい財産になります。
2. IBなど国際カリキュラムで海外大学への進路が開ける
多くのインターナショナルスクールはIB(国際バカロレア)や英国式(A-Level)、米国式カリキュラムを採用しています。なかでもIBは世界110カ国・4,500以上の大学で入学資格として認知され、東京大学のPEAKや京都大学、早慶などの国内IB入試枠も年々広がっています。海外・国内どちらの進学ルートも選べるのは大きな強みです。IBの中核であるCAS(Creativity・Activity・Service)についても、あわせて知っておくと理解が深まります。
3. 多様性のなかで国際感覚が自然に育つ
国籍・宗教・価値観の異なる仲間と日常的に関わることで、「違いがあって当たり前」という感覚が身につきます。これは大人になってから研修で身につけるのが難しい、幼少期ならではの学びです。
4. テクノロジー・探究・芸術に強い
良質なインターナショナルスクールは、1人1台のタブレットやプロジェクション設備を活用した探究型の授業に力を入れています。加えて、バンド・オーケストラ・演劇・ダンス・デザインといった芸術表現や、スポーツプログラムも教育の柱として重視されます。学力だけでなく「自分を表現する力」を育てる環境が整っている点も見逃せません。

通わせる前に必ず知っておきたい注意点
メリットだけを見て決めると後悔します。ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
「一条校」か「各種学校」かを必ず確認する(義務教育の扱い)
日本国内のインターナショナルスクールの多くは、学校教育法第1条に定める学校(=一条校)ではなく、各種学校または無認可の教育施設に分類されます。
ここで重要なのが就学義務です。学校教育法では、日本国内に住む日本国籍の子どもの保護者に、一条校へ就学させる義務があります。そのため、日本国籍のみのお子さんを一条校ではないインターナショナルスクールに通わせると、法律上は就学義務を果たしていないと扱われる場合があります。自治体によっては、その後に公立中学校への入学・編入が認められないケースもあるため注意が必要です。
- 一条校として認可を受けたうえで国際教育を行う学校もある(「インターかどうか」ではなく、その学校が一条校認可かを個別に確認)
- 二重国籍(重国籍)の場合、一定の条件で「就学猶予・免除」の手続きが認められることがある
- 日本の学校とインターを併用する「ダブルスクール」という方法もある
取り扱いは市区町村の教育委員会によって異なります。必ずお住まいの自治体に事前相談してください(新宿区など、専用の案内ページを用意している自治体もあります)。
学費は年間200〜350万円が目安
026年時点で、通学型インターナショナルスクールの学費は授業料+施設費でおおむね年間200〜350万円が相場です。物価の高い東京はこの上限に寄りやすく、これに入学金・教材費・スクールバス代などが別途かかります。UWC ISAK Japanのように年間600万円を超える一方で家計基準(ニードベース)の奨学金が手厚い学校もあり、「学費表だけで諦めない」ことも大切です。
日本語・日本の学習との両立
英語が伸びる裏側で、日本語の読み書きや日本の教科学習は意識して補う必要があります。家庭学習や日本語補習、地域とのつながりをどう確保するかは、入学前に家族で方針を決めておきましょう。
後悔しない選び方チェックリスト
見学・出願前に、最低限これだけは確認してください。
- 認定(アコーディテーション)を受けているか — WASC、CIS、NEASC、IB、CBSEなどの国際的な認定は、カリキュラムと安全・運営基準が一定水準にある証拠です。認定校どうしなら単位の互換が利き、海外大学への出願にも有利に働きます。
- 一条校か各種学校か — 前述のとおり、義務教育・進路に直結します。最優先で確認を。
- 英語が話せない子へのサポート体制(EAL/ESL) — 入学時に英語力を問われる学校が多い一方、EALサポートが手厚い学校もあります。保護者の英語力を確認されるケースもあります。
- テクノロジー環境 — 1人1台のデバイス提供、校内Wi-Fi、教員のICT研修まで見据えた学校か。
- 芸術・スポーツ・課外活動 — 学業を超えた表現・活動の機会があるか。地域のフェスティバルやコンテストと連携している学校は選択肢が広がります。
- 地域社会とのつながり — 地域行事への参加など、閉じずに開かれた学校運営をしているか。
学費を抑えたい家庭の選択肢(2026年)
「理念には共感するけれど、年間300万円は難しい」という家庭も多いはずです。2026年は、次のような現実的な選択肢が広がっています。
- 学費が比較的安いインター — 学年によっては年間60〜150万円程度、CBSE+IB認定かつ文部科学省の就学支援金対象という学校も登場しています。
- 一条校のインターナショナルコース — 広尾学園・三田国際などに代表される「一条校でありながら国際教育・海外大学進学を狙える」第三の選択肢。義務教育の心配がなく、学費も抑えられます。
- オンライン+英会話の併用 — まずは家庭で英語量を確保する方法。オンラインを含めた語学学校やサマースクールで「インター的な環境」を部分的に体験させる家庭も増えています。
メリット・デメリットをさらに詳しく比較したい方は、インターナショナルスクールのメリット・デメリット徹底分析や、国別の留学先比較もあわせてどうぞ。
まとめ
インターナショナルスクールは、英語力・国際感覚・海外進路という点で非常に大きな価値があります。ただし日本で通わせるなら、「一条校か各種学校か」「義務教育の扱い」「年間200〜350万円という学費」の3点を必ず押さえたうえで判断してください。制度を理解して選べば、これほど心強い環境はありません。まずは気になる学校の認定状況と、お住まいの教育委員会への確認から始めてみましょう。

よくある質問(FAQ)
インターナショナルスクールに日本人の子どもは通えますか?
通えます。ただし日本国籍のみのお子さんが一条校ではない(各種学校の)インターに通う場合、就学義務の扱いに注意が必要です。事前にお住まいの教育委員会へ相談してください。
学費は年間いくらくらいですか?
2026年時点で、通学型はおおむね年間200〜350万円が目安です。これに入学金や施設費などが別途加わります。学年や地域、学校によって幅があります。
各種学校のインターに通うと、日本の義務教育はどうなりますか?
法律上は就学義務を果たしていないと扱われる場合があり、その後の公立中学校への進学・編入が認められないケースもあります。一条校認可の学校や、一条校のインターナショナルコースという選択肢も検討しましょう。
英語がまったく話せなくても入学できますか?
入学時に英語力を問われる学校が多い一方、EAL/ESLサポートが手厚い学校もあります。低年齢ほど適応しやすい傾向があります。
インターと「一条校のインターナショナルコース」は何が違いますか?
後者は日本の正式な学校(一条校)でありながら国際教育を行うため、義務教育の心配がなく学費も抑えやすいのが特徴です。海外大学進学の実績を持つ学校も増えています。