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2023年の今注目されているSTEAM 教育
21世紀型の新しい教育方針として世界中で注目され、欧米諸国をはじめアジアの新興国でも実施されている教育である「STEAM(スティーム)教育」という言葉をご存知でしょうか?
日本の英語教育においても以前までのような暗記型の受け身教育ではなく、臨機応変に解決策を模索する力を手に入れるためSTEAM教育で養う論理的・創造的な思考力が求められており、次世代を担うグローバル人材育成のためにSTEAM教育は注目したい新たな教育方針です。
STEAM教育とはどんな教育?
STEAMとは”Science(科学)“、”Technology(技術)“、”Engineering(工学)“、”Art(芸術・教養)“、”Mathematics(数学)“の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。
21世紀型の新しい教育スタイルともいわれ、世界各国で急速に導入が進んでいます。
“STEAM”から”A(芸術・教養)”を除いたSTEM(ステム)教育は、STEAM教育の原型として1990年代のアメリカで提唱され、オバマ政権時代にはSTEMスキルをもった人材の育成が重要な国家戦略の1つに位置づけられていました。
コンピューター・サイエンスのスキルを重視したSTEM教育に、デザインやものづくりに必要な芸術・教養=Artの要素が加わり、現在のSTEAM教育へと発展しました。
AI(人工知能)が社会に浸透する現代においては、知識や技術を「形」にする創造力やクリエイティブな感性が不可欠であるという考えによるものです。
日本の文部科学省がSTEAM教育を推奨
日本でも文部科学省、経済産業省を中心にSTEAM教育が推進されています。
文部科学省がまとめた幼児期についての報告では、幼児期に関わる別の文書として注目されるものに
「新幼稚園教育要領のポイント」があり、健康な心と体/自立心/協同性/道徳性・規範意識の芽生え/社会生活との関わり/思考力の芽生え/自然との関わり・生命尊重/数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚/言葉による伝え合い/豊かな感性と表現の10項目が、「幼児期までに育って欲しい10の姿」等と呼ばれ注目されています。
Society5.0の時代にも必要な、AIが不得手とする分野も意識している印象です。
2020年度に改定された「学習指導要領」では、
その一環として小学校でのプログラミング教育が必修となり、大きな注目を集めています。
Society5.0時代
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において日本が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
20年後の2040年には、団塊ジュニア世代が65歳以上になり、85歳以上の人口が高齢人口の3割を占めるなど高齢者人口のピークを迎えます。
一方では、生産年齢人口比率の減少が加速することで労働者人口が半減し、1.5人の現役世代(生産年齢人口)が1人の高齢世代を支える社会が到来します。
このような、将来の日本が抱える社会的課題に対応する方策として「AI」、「ロボティックス」、「ビッグデータ」などを先進的に利活用することで「Society 5.0」社会の実現の必要性が提唱されています。
STEAM教育を英語で学ぶ
STEAM教育は、子供たちの将来の自立に必要な知識や力”を備えさせることができると考えられています。
英語教育とSTEAM教育を一緒に学ぶプログラムを提供している学校もあります。
英語で学び、英語で考え、英語でディベート(討論)やプレゼンテーション(発表)を行うなど、
STEAM型の英語学習も広まりつつあります。単に英語を学ぶだけでなく、
STEAM教育を英語で学んで論理的思考力を身につけることが小学校英語にも求められているのです。
STEAM教育が目指す力
1.問題発見・解決力 2.創造力 3.分析力 4.協働力
学校でのSTEAM教育
・2019年末に発表されたGIGAスクール構想では児童生徒のICT環境を整備するための今後5年間の計画がなされており、校内通信ネットワークの整備や児童生徒への1人1台端末の整備などが計画されています。
・大型モニターが設備された部屋、映像の編集ができる部屋、数百人も入ることのできる多目的ホールなど、子どもたちの創造的な学びが発揮できる空間がそろえられている建物を学校に設立され始めています。
・STEAMの授業において「Clips」「iMovie」「Adobe Premiere Rush」の動画編集アプリを使用し、可能な限りたくさんのツールから自分で選べる環境を提供しています。そうすることで問題や課題を解決する際にも最適なツールを選択し、最善のプランが提案できます。
まとめ
予測できない未来を生きてい時に必要な力は「変化に対応する力」であり、それは変化を恐れず、発見や失敗、試行錯誤する力です。未知なる世界に立ち向かう学びの姿勢こそ、STEAM教育の原点です。
本サイト・こどもの英語ではこれからもさらにSTEAM教育について深掘りする記事を更新していきますのでぜひご覧くださいね!